第8回世界耳鼻咽喉科学会が昭和40年(1965年)10月日本において開催されました。その際、主催国である日本より国際耳鼻咽喉科連合会(IFOS)設立の提案があり、Executive Committee(10か国、10名)で討議された結果、全員一致で設立が可決されました。その本部は日本に置かれることとなり、理事長は日本から選出、運営の実質も日本に委ねられることになったのです。
このIFOSの業務を支援するために、財団法人国際耳鼻咽喉科学振興会(Society for Promotion of International Oto-Rhino-Laryngology, SPIO) の設立を文部省に申請し、昭和44年11月に認可がおり、翌年3月に発会式が東京の経団連会館にて行われました。
SPIOは佐藤重一初代理事長にはじまり、小野譲理事長、切替一郎理事長、名越好古理事長、曽田豊二理事長の歴代の理事長及び理事・評議員諸氏の努力と、賛助員の方々の真摯な支援を得て営々と活動してきました。IFOSの事務局が昭和52年(1977年)日本からメキシコへ移った後、活動の方向は主として国内に向かうようになり、社団法人日本耳鼻咽喉科学会と一体となって国際交流、国際協力、研究助成などを行ってきました。
これらの活動をより一層行いやすくするために数年間の準備期間を経た後、寄付行為を変更し、平成11年8月に本財団は特定公益増進法人としての承認許可を文部大臣より受けることができました。このような特定公益増進法人資格を有する財団を保持している医学会は日本耳鼻咽喉科学会をおいて他にありません。特定公益増進法人の承認を受けて以来、学術会議等への寄附金の税制優遇措置が会議開催に大きく貢献することとなりました。その後、2年毎に更新申請を行い平成23年8月には6回目の更新を行いました。
平成20年12月1日公益法人制度改革の実施に伴い、公益法人としての認定を受けるべく準備を進め、平成22年9月に公益認定申請を行い、平成23年9月公益認定に適当であるとの答申を受け、公益財団法人に移行することが決まりました。最終的に平成24年3月19日認定証明を受け、4月1日の登記日をもって「公益財団法人 国際耳鼻咽喉科学振興会」と名称が変わりました。
初代 | 佐藤 重一 | 昭和44年11月24日~昭和56年12月 |
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2代 | 小野 譲 | 昭和56年12月8日~昭和60年12月 |
3代 | 切替 一郎 | 昭和60年12月8日~平成元年9月 |
4代 | 名越 好古 | 平成元年9月5日~平成5年1月 |
5代 | 曽田 豊二 | 平成5年1月20日~平成15年1月 |
6代 | 野村 恭也 | 平成15年1月21日~令和4年6月 |
7代 | 加我 君孝 | 令和4年6月8日~ |